PPK方式
弊社では主にPPK方式を採用しております。様々な現場で空撮を行った経験から高精度を保ちながらコストを劇的に削減できるPPK方式を利用することとしました。
PPK方式を利用すると、GCPの設置数を大幅に削減したうえで、高精度の航空写真測量を行うことができます。 RTKーFIXの欠損を修正する時間を短縮することにより、フィールド作業の時間とコストを大幅に削減しながら、 精度を確保します。
考えられるメリットを以下に示します。
- 高精度の位置情報提供
- PHANTOM 4 RTKとPPK方式を組み合わせることで、非常に高い位置精度が実現できます。これにより、プロジェクトの位置情報が正確に把握でき、測量やマッピングの精度が向上します。
- 効率的なデータ収集
- PPK方式を使用することで、飛行中にリアルタイムで地勢データを収集する必要がありません。これにより、飛行ミッションはより効率的に実行でき、データの収集時間が短縮されます。
- 環境に強い
- PPK方式は、GPS信号の遮断や干渉に対して頑強であり、さまざまな環境で信頼性の高いデータを提供します。これは、厳しい気象条件や都市環境での作業において特に有用です。
- 多様なアプリケーション
- PHANTOM 4 RTKとPPK方式は、さまざまなアプリケーションに適しています。土木工学、不動産、環境モニタリング、農業、災害管理など、幅広い分野で活用できます。
- 正確な地図作成
- PPKを使用することで、高解像度のオルソ画像や地図の生成が容易になり、プロジェクトの地図作成プロセスを簡素化し、正確な成果物を提供できます。
- コスト削減
- 高い位置精度と効率的なデータ収集により、プロジェクトのコストを削減できます。より少ない時間とリソースで高品質な成果物を提供することが可能です。
デメリットを示しますと
1.後処理時間
・データの後処理が必要であるため、リアルタイム性に制約があります。データが使用可能になるまでに時間がかかることがあります。
2.専門的な知識が必要
・PPKの正確な適用には、特定のソフトウェアや専門的な知識が必要です。処理の正確性には経験が求められます。
総じて、PPK方式は高い精度を提供する一方で、後処理時間や専門的な知識の要求があるため、プロジェクトの要件や制約によっては、他のGPS補正技術と比較して適切な選択となることがあります。